『弥山から狼平へ』
H.28年10月10日(月)晴れ K.M 記
今回の大峰山行は狼平周辺の大山れんげの種子を観る事であった。がしかしその期待は空しく終わり、残念無念であった。それでも、続ける事何度も足を運ぶ楽しみを見いだせ、喜びもひとしおであった。
A.M 6:10 自宅出発
A.M 8:20 体操し登山開始。
いつもの木橋を渡り暫くで例のブナの大木を見上げる。元は幹回り2.5mくらいか?と思われる。
登山者は例年より少な目のようだが、前後に4グループくらいと単独行の方も。
A.M 9:20 縦走路の尾根に着く。
A.M 9:40 弁天の森△1600m
いつものアルバイト小一時間。
A.M10:20 出発。
天気は最高、快適な尾根歩きを満喫する。
弁天の森からの下りの定点で八経ヶ岳、弥山をカメラに収める。
A.M10:33 聖宝の宿跡着。
皆一息入れ、この後の急登に備える。
途中で一息入れ、大山レンゲの苗木を探す。
幾つか見つけるが、どれも5~10年経つのに一向に大きくならず、小さくなっている物が多い。
そして、見晴らし尾根に。 大峰連山から大台ケ原(台高)まで一望できる。
足元には歩いて来た尾根が伸び、左方向には、大日キレット、稲村岳から山上ケ岳。
右方向には、大普賢岳から和佐又山が見事に望める。
これより一気に弥山小屋に。
弥山小屋前にはたくさんの登山者が食事、休憩している。
私も昼食とする。P.M12:10.
久しぶりに弥山山頂の河合大弁財天奥の院に参拝する。1819m
この時下の方からほら貝の音が聞こえてきたがかなり遠い。
国見八方睨みの見事な苔を鑑賞し、再度四方八方の眺めを満喫そして13:00弥山を出発。
先ず、大黒岩を目指し狼平へ下る。 その手前の大山レンゲ群生地で紅い実を探し求めるも空し。
いくら探しても見つからない!こんな事は初めてだ。
小さな沢を上下、横に手で丁寧にかき分けて捜しても一粒も見つけられない。そうこうしている間にP.M 2:00となり、弥山に戻り下山しないといけない時間となる。
仕方なく諦め、引き上げる。 残念無念!!
意気消沈して弥山小屋まで戻ると、なんと!!
山伏の一行がほら貝を吹いてやって来た。
先達がほら貝を吹き、お大勢が後に続き最後の先達もほら貝を持っていた。
始めて見る光景だ。
大山レンゲの種子には恵まれなかったが、思いがけない初めての光景を目の当たりにできた喜びは「良かった!!!」の一言。
我が家の大山レンゲの花も人工授粉をしたが今年は実が全くできなかった。
下山後の栃の実も探したが見つからず。
ブナの木の実もあまり見えず。
今年の山は不作なのだろう?!と推察する。
きっと熊やイノシシに襲われる事が多いのでは?と危惧する。
今年の大峰は期待外れと思わぬ良き出会いに恵まれたのと交錯する山行となった。さらに私の足の右膝が全く痛まなかった、完治したのか?と思えた程だった。(7~8年前からサポーター無しでは登山は無理だった。この日はサポーターの持参を忘れた。)